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趣味の部屋/サーバー構築メモ その4

CentOS7のインストール

2014年9月17日
幾度かテストインストールをやってパーティション割りやインストールタイプなどを決定し、本インストールを行いました。


まず初めに「RED HAT ENTERPRISE LINUX 7 インストールガイド」を読みます。ひたすら読みます。
→ https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/Installation_Guide/index.html
でもやっぱりひたすら読んだのは最初だけで、途中から関係ありそうなところだけの飛ばし読みになっていました。いつものことか。

テストインストール
で、まず初めにインストーラに慣れるのやパーティション割り、インストールタイプやソフトを決めるのと、さらにBIOS設定を検討するため、幾度かテストインストールと稼働テストをしてみました。

わかったことや感想:
1. 最初GnomeLive判で試し、いちおう動作を確認。そのままHDDインストールしてみたがなんだか物足りない感じ。
通常デスクトップとして使うなら問題はないがそれ以外はかなり省略されているようだ。
個々にパッケージを探してインストールするのも面倒なので結局はDVDインストール版を使うことにした。
2. DVD版からでも以前のような細かなパッケージ群の取捨選択はできなくなっている。今度のインストーラはちょっと不便。
いろいろやって最終的にはインストールタイプに「サーバー (GUI使用)」を使い可能な限りカスタマイズ。
インストール後に足りないものを追加することにした。(なんとサーバーインストールにHTTPサーバーが入ってない。)
3. マシンによるのかもしれないがインストールしてもそのままではWindowsが起動してCentOSは起動しない。
BIOSに起動OSの切り替えがあり、最初わからずにあせってしまった。BIOSで切り替えればどちらも問題なく起動。
4. UEFIですでにWindows8が入っている場合ディスクのパーティション構成に注意が必要。
うっかりすると EFI System Partition はすでにあるのにもうひとつ作ってしまう。
今回の場合なぜか EFI System Partition がすでにあることやWindows8が入っていることなどが認識できていないようです。マシンによるのかもしれません。
今はUEFI移行への過渡期であちこちで問題が噴出しているらしく、インストール/起動ができただけでもひとまず良しとすべきでしょうか。

本インストール
そしていよいよ本インストールを行いました。
すでにWindows8が入っており、Windows8を消さずにWindows8で作成した未使用領域にCentosをインストールする場合です。

・インストーラを起動し日本語・日本語キーボードを選択。
 次の画面で必要なところを設定。
・パーティション設定は手動。
 CentOSのみを新規に入れるなら自動でもいいが、そうでなければ手動が安全。
 うまく既存の EFI System Partition が認識されないのか、また新たに作られる可能性あり。
 …詳しくはわかりませんが、EFI System Partition は複数あってはいけないんだそうです。
 パーティションタイプはLVMでなく基本パーティションとした。これは好み。
   /boot   500MB
   swap      8GB
   /        60GB
   /home   100GB
 など、必要なパーティションを作り、
 そして既存(不明などと表示されているかも)の中から、
 EFI System Partion を選び マウントポイントに /boot/efi を指定。
 すなわちWindowsの起動ファイルの入っている場所をそのまま使うということで、もちろんフォーマットなどしてはいけません。
・インストールタイプ(ベース環境)は「サーバー (GUI使用)」とし、以下を追加。
   DNSネームサーバー
   メールサーバー
   FTPサーバー
   ハードウェアモニタリングユーティリティー
   KDE
   MariaDBデータベースサーバー
   パフォーマンスツール
   プリントサーバー
   仮想化クライアント
   仮想化ハイパーバイザー
   仮想化ツール
   互換性ライブラリ
   開発ツール
 なぜだかHTTPサーバーがありません。HTTPサーバーはパフォーマンスを落とすので別にしろということでしょうか。インストールタイプもそうなっています。でもたいしたアクセスもないので関係ありません。あとで追加インストールすることにします。
・ネットワークをここで設定して固定IPでつなげておきます。インストール後でもできますが。

...と、いろいろ設定をしてインストールの開始。1533パッケージがインストールされ待つこと30分。
この間にrootのパスワード設定とユーザの作成を行います。
インストール中のパッケージ名が表示されますのでどんなパッケージがインストールされているのか見ていました。
無事インストール成功。再起動します。

BIOSの設定と起動OS
最初のテストインストールを完了して指定どおり再起動したとき、インストールしたCentOSではなく、無条件に従来どおりWindowsが起動してしまい、あせりました。でもBIOSに起動OSの選択オプションがあったのです。(インストールしたから出てきたのかも。インストール前をよく覚えていない。)
今回のマシンのBIOSでは、
  Boot メニューの Hard Disk Drive BBS Priorities
  Exit メニューの Boot Override
の2箇所で、前者はディフォルトの起動OSの設定、後者は今回のみの選択のようです。
で、CentOSを1stの起動OSに設定したら無事起動。

しかしCentOSのGRUBの起動メニューにWindowsが出てきません。何度やってもだめです。
ひとまずBIOS切り替えでやることにして後でGRUBに追加登録することにしましょう。(今までは手動で登録する必要などなかったのでやりかたもよく知らないし。)
…あとでやりました → Windows起動エントリの追加

設定を開始します。