manekineko倉金家ホームページ

お散歩日記

明徳寺東司祭

2012年8月29日(水)
今日(8月29日)は伊豆市にある明徳寺というところで東司祭というめずらしいお祭りがある。東司とは便所のことだが、お参りすれば下半身の病気にご利益があるという。
今まだ不調というわけではないが将来のことを考えて早めにお参りしておくにこしたことはないと行ってみたのでした。


ずーっとかんかん照りの暑い日が続いている。今日は少し雲があっていつもより涼しげなので何かおもしろそうなことでもあったら出かけてみるかという気になった。
で、さっそく今日のお祭りを検索。伊豆で明徳寺の東司祭(とうすまつり)というのがある。
明徳時は曹洞宗の古刹で南北朝末期の明徳年間(1390~1394年)の創建。
東司(便所)の守護神 烏彗沙摩明王(うすさまみょうおう) を祭る全国でも珍しいお寺。
参拝すれば下半身の病気にたいへん御利益がある。毎年8月29日に東司祭が行われる。
などと書いてある。
そういえば最近気のせいかおしっこも近くなったような気もするし、念のため参拝しておこう。
車で修善寺へ行きさらに414号を湯ケ島方面へ行く。もちろんナビをセットしてあるのですぐにわかる。
駐車場が20台くらいしかないが、平日だしまだ各種イベントには少し時間が早いのでめちゃくちゃ混んではいない。少し待つと空いたので止めて前の茶店のところから登っていくとすぐ。
境内に入って右手のほうに東司の神様を祭ってあるうすさま明王堂がある。
その左手にありがたいご利益の「おさすり」「おまたぎ」への入口がある。
見学だけなら無料。祈祷までしてもらうこともないだろうと300円でお札を頂いてきた。
明王堂の横を行くと、かの有名な「おさすり」、「おまたぎ」の入口。

ここでかの形の石をおさすりし、昔のトイレをおまたぎするとご利益があるらしい。
ただしちゃんとお賽銭をあげないと効果はさらに保証されない。
それにしても入口右においてあるこれは品がないなあ。

こんなものはそれとなく連想させるくらいがいいのであって、さらにはできれば人の手によらず自然にできたものがいいんだ。

まさかお寺が注文してつくらせたわけではあるまい。どこかの会社が宣伝に奉納したもののようだ。
鐘撞き堂。

ときに、なぜかだれも撞いていないのにこの鐘がときおりゴーンとなり、さらにおごそかな雰囲気を盛り上げている。

不思議だな。
何か仕掛けがあるにちがいないと思ってよく見ると、たしかに撞木にそれらしい仕掛けがついている。写真中央のお堂の梁から出ているアームのようなのがあやしい。

帰ってから調べたらそれらしいのがあった。
→ 全自動撞木

さらにこんな記事もあり、だいぶ前から普及していたようだ。知らなかった。
朝日新聞2007年12月26日の記事

後継者不足や住職の高齢化、檀家減少などお寺の運営もたいへんなんだなあ。

とこんなところで明徳寺を出ると、お寺の前の店の宣伝文がふと目に入った。
よくこれだけの迷文を書いたものだ。
見てるとみな圧倒されて遠くから見るだけでだれも近づかない。

さて、実はすぐ近くに浄蓮の滝というのがある。以前に行ったことがあるが滝の周りは涼しいので涼みに行ってた。
滝で涼んで滝近くのみやげもの屋でわさび漬けなど買い、ちょうどお昼でお腹がすいたので駐車場の売店で蕎麦など食べる。

さらに少し上に道の駅「天城越え」というのがある。実は以前そこでわさびの茎を買って漬物をつくったらとてもおいしかったのであったらまた買ってこようというわけ。
またわさびソフトクリームなるものがあって、これもなかなか。なぜかわさびの辛さというのは暑さには合う。
ちなみに買ってきたわさびの茎。たぶん間引いたやつ。下に小さなわさびがついている。意外とこのわさびの茎というのが売っていない。
漬物の作り方なども書いてある。昆布、椎茸、その他季節の野菜と一緒に漬ける。わさびの香りがよくてとてもおいしい。ただしせっかくの香りがぬけてしまうのであまり長くはおけないようだ。でもその前にあっという間になくなってしまう。

暑い夏の食欲減退時の漬物に超お薦め。
…ただし春の茎に比べてだいぶ固くなってしまっている。
いただいたお札はさっそくトイレの壁に掲げておいた。

心なしか出がよくなったような気も。

暑いさなかのちょっとしたお散歩でした。