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お散歩日記

由比街道まつり

2012年10月21日(日)
2012年10月1日日曜日、東海道の由比というところで由比街道まつりというのをやっているので行ってみました。さらには東海道広重美術館で安藤広重の東海道五十三次を見て感動して帰ってきたのでした。


今日は朝から雲一点ないすがすがしい秋晴れ。こんな日に家でじっとしているわけにはいかない。どこかでおもしろいことでもやっていないかと検索すると東海道本線の由比〜蒲原のあたりで由比街道まつりというのをやっている。さっそくお散歩も兼ねて行ってみよう。
朝電車で熱海まで行ってさらに東海道本線の由比に行く。まつりは旧東海道の由比本陣のあたりでやっている。

ぶらぶらと旧東海道を散歩しながら歩いていくと、街道を通行止めにして屋台がたくさん並んで人がいっぱいいるのが見えてきた。

それにしてもすごい人だ。
屋台はお祭りにつきもののたこやき、焼きそばなどもあるが、地元特産の桜えびやしらす、その他海産物の販売、料理、菓子、農産物、工芸品など地域色豊かなのが多い。概ね地元の人がやっているようでなんといっても安いしめずらしいものがあるところがいい。
さらにはフリーマーケット、各種体験村、素人大道芸、町民ステージショーなどいろいろやっており、充分楽しめる。
本陣公園の中に東海道広重美術館があり、安藤広重の不朽の名作東海道五十三次、それも保永堂版の一挙大公開をやっている。しかも今日は祭で入場料2割引とあって、迷わず見る。

一枚一枚の版画をじっくり見ているとまるで別の世界がそこにあるようで、実際にその場所に行ってみたい衝動に駆られる。自由に旅などできない当時の人たちはきっとこれらの絵を見て、まだ見ぬ地への思いを膨らませたにちがいない。

行こうと思えば日本国内ならどこへでもほとんど苦労なしに行ける今、どこかへ行ってもあまり気にせず多くのものを見過ごしてしまうようになっているのではないかと、ふとそんな思いにかられた。
中は撮影禁止で現物の写真を撮るわけにはいかなかったから、せめてパンフレットに載っていた写真でも。
しかし現物は予想以上に美しい。そしてそこには遠い昔の夢と希望と情緒があった。