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お散歩日記

薩埵峠(さったとうげ)

2016年12月18日(日)


今はもう基本的には冬眠中だが、今日は冬とは思えない暖かさと格好の晴天に恵まれ、ちょっと体をほぐしに出かけてみることにした。
なにかおもしろいのはないかとしらべてみるとさわやかウォーキングで興津から薩埵峠をとおり由比までのコースをやっている。べつに行きたければいつ行ってもいいようなもんだが、こういうのにのっておけば特に山道を含む場合は案内や何かあったときの対応が安心できる。

それに薩埵峠といえばかの有名な歌川広重の東海道五十三次にもある富士山の眺めの名所でもある。一度行ってみたいとは思っていたところ。
ちなみにかの有名な「東海道五十三次 由比」。
こんな景色が見れるといいな。

興津(おきつ)の駅から歩き始める。
さわやかウォーキングの案内看板が悪く、矢印と建てた方向が一致していない。一瞬間違った道をいきそうになったがすぐ気がついて正しい道に修正。一部の人は間違った道を行ってしまったようだ。ちょうど案内人がいたので言ってやったが担当が違うようで知らんふりで直しもしない。かなりの人が迷っただろう。

しばらく歩くと宗像神社というのがある。
いちおう本日の旅(というほどでもないが)の無事を祈ってお参りする。

私の場合はふだんの行いがいい上に大変信心深いのだが、お参りしてさらに安心というもの。

薩埵峠へと歩いていく。
薩埵峠への道は専用の遊歩道となっている。これがその昔実際旅人が通った道なのか、あるいは最近遊歩道として作ったものなのかはよくわからない。

いずれにしてもかなり厳しい山道ではある。冬だというのに暖かく良い天気なので汗をかいた。

右手には木々の間から駿河湾や伊豆半島が広がっているのが見える。ときどき景色を眺めるふりをしながら休み休み行く。
そして登りきったとたん、突然視界が開ける。
正面に白く雪をかぶった富士山が...。
今まで全く見えていなかった富士山が突然姿をあらわす。これは感動!

富士山、大海原とその先に伊豆半島、そして少し紅葉に色づく山々、遠くの街並み。
この景色が突然現れるのだから感動しないはずはない。
広重さんが絵に描いたのもうなづける。

あまりの景色に人が動かないものだから狭い道にたまってしまっている。
右手は大海原に遠く伊豆の山々が連なっているのが見える。
これだけでもけっこうな眺めだ。今日は帆掛船が浮かんでいないのが少し残念。
ひとしきりこの景色を堪能したあと、由比へと向かう。峠を越えるとあとはだらだらの下り。
途中富士山が見え隠れしながら少しずつ景色が変わっていくのを楽しみながらゆるゆると下っていった。
由比の町に着いて古い宿場の建物などを見て、あとは電車に乗って帰ってきたのでした。