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14-1.PostfixAdmin |
2007年5月4日 |
WEBサーバー、FTPサーバーが完成したので、あとメールサーバーを設定すればいちおう一人前のインターネットサーバーとしてデビューできますが、実はこのメールサーバーが一番めんどうなのでついつい後回しになってしまっていました。いよいよ意を決してとりかかります。 |
メールサーバーの構想
以下のようなものを構築、設定していきます。
1) メール管理用データベースにPostfixAdmin + MySQL
2) MTA(メール送受信用)としてpostfix
3) MUA(ユーザのメール読出し用)としてPOP3とIMAP方式のいずれも可能なCourier-IMAP
4) 送信の認証用にSMTP-Authとpop-before-smtp
5) ウィルスチェッカーとしてAMaViS+clamav
6) WEBメールにSquirrelMail
7) メーリングリストサーバーとしてMailman
もちろんスパムチェックも必須ですが、これはpostfix内の機能で実現します。
これらが一体で動作しますので、メールサーバーの構築というのはけっこうしんどい仕事です。
まず最初にメールの管理用データ(ユーザ名、メールアドレス、パスワード、メールボックス、転送設定、... などなど)をどうするかを決め、メールサーバー郡の設定をそれに合わせていきます。
このためにPostfixAdminというメール設定データ管理プログラムを導入します。
ご注意! 以下の内容は古~いバージョンのPostfixAdminについてですので、今はもう参考になりません。
かわりにこちらを参考にしてください。
PostfixAdminインストール
解凍したフォルダを /home/mysite/www にでも移動し、フォルダ名を PostfixAdmin に変更。
このままでは日本語が使えないので、日本語をインストールします。
http://www.aconus.com/~oyaji/suse9.2/smtp-mysql-suse.htm
を参考にさせていただき、さらに日本語化ファイルを
http://www.aconus.com/~oyaji/suse9.2/ja.lang
よりいただきます。
上記ja.langをダウンロードします。
このファイルの言語エンコーディングはShift-JISになっていますが、サーバーの設定によってはEUC-JPに変換しておく必要があるかもしれません。(私の場合はEUC-JPに変換し、最初のほうの言語設定の項目を $PALANG['charset'] = 'EUC-JP'; とした。)
これをPostfixAdmin/languages に置きます。
INSTALL.TXTに従ってパーミッションの再設定やデータベースの作成を行います。
このとき、ユーザpostfix及びpostfixadminのmysqlへのログインパスワードを決めてDATABASE_MYSQL.TXTを変更しておきます。
PostfixAdminの設定
php_value magic_quotes_gpc on
DirectoryIndex index.php
さらにサーバーの言語設定によっては以下が必要かもしれません。
php_value default_charset EUC_JP(またはShift-JISなど)
PostfixAdmin/admin/.htaccess の一行目の.htpasswdへのファイルパスをインストールしたディレクトリの.htpasswdへのパスに修正します。
PostfixAdmin/admin/.htpasswd の内容を消去します。
管理者のID adminIDとパスワードを決めて
#htpasswd2 /home/mysite/www/PostfixAdmin/admin/.htpasswd adminID
を実行し、パスワードを2回入力。新しい管理者IDとパスワードを設定します。
以下変更したところ。
$CONF['postfix_admin_url'] = 'http://localhost/PostfixAdmin';
$CONF['postfix_admin_path'] = '/home/mysite/www/PostfixAdmin';
$CONF['default_lang'] = 'ja';
$CONF['database_type'] = 'mysqli';
$CONF['database_user'] = '(mysqlに設定したusername)';
$CONF['database_password'] = '(mysqlに設定したpassword)';
$CONF['admin_email'] = '(管理者のメールアドレス)';
$CONF['default_aliases'] = array(
'abuse' => '(管理者のメールアドレス)',
'hostmaster' => '(管理者のメールアドレス)',
'postmaster' => '(管理者のメールアドレス)',
'webmaster' => '(管理者のメールアドレス)'
);
$CONF['domain_path'] = 'YES';
$CONF['domain_in_mailbox'] = 'NO';
$CONF['transport'] = 'YES';
$CONF['alias_control'] = 'YES';
$CONF['show_header_text'] = 'YES';
その他好みに応じて適当に変更します。
起動
http://localhost/PostfixAdmin/ にアクセス。
Setup Checkerが起動し、チェックをしてくれます。
問題のないことを確認し(あれば修正し)、setup.phpを削除あるいは倉庫に移動。
再度 http://localhost/PostfixAdmin/ にアクセスしてログイン画面が表示されればOK。
管理者、ユーザの設定
よりサーバー管理者としてログインし、ドメインとドメイン管理者を設定します。
ドメインのhttp表示ディレクトリにPostfixAdminのリンクをおきます。
名前はなんでもよいのですが覚えやすいようmailadminとでもしておきます。
http://(ドメイン)/mailadmin/
よりドメイン管理者としてログインし、メールユーザのメールボックスとメールアドレスを作成します。
http://(ドメイン)/mailadmin/users/
よりログインしてメールユーザとしてパスワードの変更、転送設定ができます。